MGではどういうこと??~BSCと経営計画

MG-600x400この記事は、西順一郎先生が開発された「MQ戦略ゲーム研修(MG:マネージメントゲーム研修)」を受講された方でないとほとんど理解できない話になる。

第4期開始前とバランス・スコア・カード

MG研修を受講すると、「経営計画が大切である」ということを学ぶ。

ベテランであれば、2期目であってもちゃんと計画を立てているし、初MGであっても、4期目については計画を立ててからゲームに入るようなスケジュールになっている。

4期目のゲーム前の講義では、経営計画の立て方を学ぶ。

講義そのものはそれほど詳しく教わることはない。

それでもある程度の期数を積んでいくと、経営計画を検討するとき、まずは基本戦略を立てる。(もちろん、人によって順序や観点が異なるので、以下は、あくまでも標準的なやり方の例として記載している)

 

 

まずは「青」チップは何枚なのかを決める

ここでいう基本戦略とは、競合他社との差別化を「赤」「青」「黄」のどれで実現させるか?を決めるということだ。

※ もちろん、ベテランの場合、これらのチップの色以外に、生産能力、社員の数、資金力なども、差別化の要素として考慮することになるが、ここでは解りやすくするため、上記の3点に絞って記載する。

よりシンプルに言うと、「青」チップを何枚並べるか?ということを最初に決める。

青チップで差別化する場合

西式経営としては研究開発を重視しているので、「青」チップを採用するとゲームを有利に運びやすくなるように設計されているからだ。

この「青」チップとは、高額販売をするためのもの。

通常は「青」チップ戦略を採用するということは、1個あたりの粗利額が大きな商品、サービス、値付けを行うということになる。

すると、MGにおいては、自動的に「仙台」「札幌」「福岡」といった、32円、36円、40円市場を主戦場とすると決めることになる。

「名古屋」市場となると、最大入札価格が28円になり、高額販売をできなくなるためである。

これは、リアルな経営でいえば、高値で買ってくれるマーケット、ターゲットを決めるということになる

ゲームで、この理屈を理解しているのに、リアルな経営ではそれができないという経営者が、意外にも多い。

「青」チップで戦うと決めたのであれば、一心不乱に「高値で売れるマーケット」でのみ戦うようにしないと、「安値」販売を併用すると、最終的な利益(G)を出すことは難しいことは、MGで経験しているはずだ。

この「青」チップ戦略を採用するということは、バランス・スコア・カードを使った戦略立案プロセスでは、財務の視点(HighP 戦略)と、顧客の視点(ターゲット=市場)の戦略を決めるということに相当する。

「青」チップ以外で差別化を図る場合

「青」を採用しないで、利益(G)を出したいとなると、多くの場合は薄利多売戦略を採用するということになる。

※ ベテランは青チップをゼロ枚でも、平均P=30円以上を実現したりするが、難易度の高い話なので、ここでは考慮しない。

薄利多売戦略となると、MGでは、販売力の強化として、営業マンの採用や、赤チップの購入を行うことになる。

青チップなしで多売をしたいとなると、青チップを持っている人と戦わなくて良い市場を狙う方が楽なので、「名古屋」「大阪」市場を主戦場と決めることが多い。

つまり、ここでも財務の視点ではLow P , High Q 、顧客の視点ではターゲットの絞り込みが行われているということだ。

チップ以外の会社盤をどうするか?

市場と価格を決めると、それらを実現させるための業務プロセスを設計することになる。

具体的には、仕入れや製造、販売体制の確立である。

MGでは、製造設備、人員採用計画、「黄」チップの購入をするか?がこれにあたる。

バランス・スコア・カードでいう「業務プロセスの視点」「人材と変革の視点」の方針(=戦略)を決めるわけだ。

実現可能性の確認、チェック、見直し

会社の体制、プロセスの設計ができれば、それに必要となる期間費用(F)が明確になり、製造可能個数や最大販売可能個数、それによって得られるMQ、Gが計算できる。

これらを実現可能性を考慮して見直し、調整をかけていく。

これはバランス・スコア・カードの戦略マップの見直しに相当するだろう。

このように、バランス・スコア・カードは、MGと組み合わせても実に整合性がとれているとつくづく感じる。

リアルな経営でも、MG研修とも連動する形で使える道具だと改めて感じる。

経営計画の大切さを知っている人、MGをやっている人なら、是非バランス・スコア・カードにも取り組んで戴きたい。

必ず良い成果につながるはずだ。

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岡本 興一

クライアント経営者からは「カウンセラー」と呼ばれている自称「IT活用コンサルタント」。 ホームページ制作の依頼があっても、経営改善のための社長カウンセリングが始まり、なかなか制作が始まらないということで有名。 1971年生まれ。国立大阪大学工学部卒業。 ネットとITに詳しい経営者のサポーターで、仕組み作りのプロフェッショナル。 PHS販売数日本一の通販サイトや、圧倒的な売上を作るホテルのサイトなど多数プロデュースし、インターネットやITを経営に役立てるためのノウハウを常に仕入れ、実践しているだけでなく、経営に関する様々なノウハウ、メソッドの研究を行っており企業の「戦略」策定能力には定評がある。 保有資格:ITコーディネータ / CompTIA e-Biz+ / TCAE /公認情報セキュリティ監査人 / 情報セキュリティアドミニストレータ / CSMS(米国SEW認定SEO/SEM スペシャリスト)など多数
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