企業のWebサイト(ホームページ)構築にWordPress をオススメする理由

小さな会社のWeb担当者になったら読む本 ―ホームページの制作から運用・集客のポイントまで

今更ではあるけれど、2014年1月1日時点で考えると、Webサイト(=ホームページ)構築方法としては次の2通りがある。

(1) ベタなhtml ファイルで構築

(2) CMS(Contents Management System) を使って構築

 

(1) ベタなhtmlファイルで構築

 インターネットの誕生と同時に出現し、今でも使われているのがWebサイト(=ホームページ)。

web登場以前は、テキスト=文字 だけの情報がファイルという形で散在していた。

webによって、文字だけでなく、画像と文字を合わせた「リッチな」ドキュメントを閲覧することができるようになり、リンクという機能によって情報に繋がりが生まれ、ドキュメントで伝えることのできる情報量や情報の関連性が飛躍的に増えることになったし、サーバに集約されることで、情報の集約が可能となった。

ところが、ベタなhtmlとは、技術的には「マークアップ言語」と呼ばれるもので、誰もが簡単に作成できる文書ではなく、技術的な知識を要することが難点。

実はWebサイト(ホームページ)は、閲覧する人の環境によって、見え方が異なってしまうという問題を持っている。

 もちろん、社内で閲覧するだけなら問題は無い。

しかし、会社の公式ホームページと呼ばれる、一般公開を前提としたWebサイト(ホームページ)の場合は、WindowsXP,7,8 、Machintosh、iPhone, Android など、どんな端末で、どんなソフトウェアで閲覧されるかわからない。

そのため、誰が見ても同じデザイン、レイアウト、情報となるようにするために、技術的な調整が必用になるのだ。

この技術的調整のために、Webサイト作成の専門家=ホームページ制作会社 が存在する。

自社のWebサイト(ホームページ)を、専門家の手によって、見た目を美しく、且つ、誰が見ても同じようにしてもらうというわけだ。

できるホームページ HTML&CSS入門 Windows 7/Vista/XP対応

しかし、この方法は「安全」な半面、ビジネスの足を引っ張りかねない問題も有している。

 

というのは、会社の公式webサイト(ホームページ)とは、ビジネス推進のためのものであるため、ビジネスのスピードに合わせて運用されねば、その威力を発揮できないということ。

例えば、会社が何らかのキャンペーンを企画していたとして、その告知はできるだけ早期に実施したい。

しかし、外部の企業にメンテナンスをしてもらっている場合は、キャンペーンの内容が明確化してから、デザインを起こして、技術的調整をして、テストをして、発注者側が確認をして・・・と公開までにどうしてもある程度の日数を要する。

この日数が時間的な制約となり、時としてビジネスの足を引っ張ってしまうということだ。

 

(2) CMS(Contents Management System) を使って構築

そこで、メジャーにってきた方法がCMS(Contents Management System) というシステムを使ったWebサイト(ホームページ)構築だ。

10分でできるホームページ(第3版) CMS&クラウドコンピューティングによる本格ウェブサイトスタートガイド

 

WikiPedia コンテンツマネージメントシステムでは次のように記載されている。

Webコンテンツを構成するテキストや画像などのデジタルコンテンツを統合・体系的に管理し、配信など必要な処理を行うシステムの総称。2005年頃より一般的に普及したといわれる。コンテンツ管理システムとも呼ばれる。

なんだかわかりにくいので、筆者が知人やお客様に説明している内容を以下に示しておく。

狭義:HTMLの知識を持たないホームページの管理担当者が、Word を使う感覚でWebサイト(ホームページ)の記事を作成、修正、削除などの管理をできるようにするソフトウェアのこと

広義:会社内に存在する様々な電子的なドキュメント(書類、資料、写真、イラスト等)を、自社のWebサイト(ホームページ)に掲載するために、その作成、管理、公開審査ワークフローなどを、複数人によって効率的に行うことができるように作られた管理システムソフトウエアのこと。

なお、本記事におけるCMS(Contents Management System)の定義は、上述の「狭義」の意味で使用している。

 CMSでサイトを構築するのであれば、社内の担当者がhtmlの知識をもたずとも、自社のWebサイト(ホームページ)に自由に記事を作成、修正、削除できるというわけだ。

 

上記のような理由から、当社がWebサイト(ホームページ)構築を請負う場合は、99%の確率でCMSの利用を提案することとなる。

それはWebサイト(ホームページ)とは、自社のビジネスを推進するための道具であり、使いこなすことで強力な武器になると思っているからだ。

そして、強力な武器とするためには、可能な限り簡単な仕組みであることが望ましい。

専門知識を要するツールでは、ベタなhtml を使う場合と程度の差はあっても、同じ問題を引き起こす可能性が高いからだ。

 

wordpress-logo-stacked-rgb

そんなわけで、当社がWebサイト構築を承る場合、10案件中9件はWordPress という無料で提供されているオープンソースのブログ作成ソフトをその基盤として利用している。

なぜ、数あるCMSの中でWordpress を推奨しているかといえば、WordPress がブログサイト構築ソフトとして誕生した後、どんどん進化し、2014年1月1日時点でいえば、単なるブログサイト構築ソフトではなく、CMS(Contents Management System)ソフトのデファクトスタンダードになった(と言って良い)からである。

このことによって、Wordpress を採用すると次のようなメリットが得られる。

 

1.情報が豊富

これが最大のメリットと言えると思う。

ユーザが世界中にたくさんいるため、膨大な情報が世界中で流通している。

関連書籍も多く、ネット上に大量の情報がアップされている上に、有志によって様々なサポートがある。

「冷風に 行間そよぎ 思い馳す」 [iPhone5s ProCamera7] 2013/09/08(Sun) 04:35pm, 熊本市中央区 熊本市現代美術館図書館  #photooftheday  #igworldclub

そのため、何かわからないこと、困ったことがあれば、その多くが検索によって解決するし、コミュニティに投稿、質問することでほぼ解決してしまう。

有償ソフトを使うとサポートが厚い・・という話はあるが、個人的には、検索スキル、ネット上のコミュニケーションスキルがあるなら、有償ソフトのサポート以上の支援を得ることができると感じる。

そして、これらが全て無料で得ることができるのである。

 

2.大抵のことはできてしまう

世の中には無数のWebサイトが存在し、その設置・運用目的は多岐にわたる。

しかし、これだけの数があると、似たような目的、似たような手法で、Wordpressを採用して構築されたwebサイトも無数に存在するのだ。

そのため、何か実現したいことがあれば、大抵の場合は実現させた実績を持つ偉大な先人達が存在し、しかも、その方法、内容をWebで公開してくれている。

その公開された方法を真似すれば、新たに開発する工数をゼロにしたり、あるいは、ゼロで無くても大幅に削減したりすることができる。

これは、Webサイト構築の費用的、時間的コストを大幅に下げてくれる。

 

3.汎用的な技術で作られている

特殊な要素技術が必用というわけではなく、広く、多く使われている言語、DB、サーバ技術を前提として開発されているため、大抵のレンタルサーバで運用が可能となる。

構築が簡単でも、運用環境で特殊なものが要求されれば、サーバの運用コストが跳ね上がりかねない。

しかし、汎用的な技術を使っていれば、安価なレンタルサーバで運用ができる。

一般的に、安価なレンタルサーバは、初期導入も運用も手軽にかつ、低コストで行えるため、得られるメリットは大きい。

 

4.複数人で役割分担して運用可能

nagare-sagyou

Web(ホームページ)のデザイン制作者と企業のWebサイト更新(記事の作成・管理)者の分業が可能となる。

そのため、デザイン制作者はデザイン制作に、サイト更新者はコンテンツ(文章や画像など)の更新に集中できる。

また、複数人でコンテンツの更新が可能で、かつ、それぞれの更新者の権限を分けることができる

会社のWeb担当者の中にも、権限の強さによって、コンテンツ入力者と、その上司のサイト公開承認者といった形で、ワークフローの構築が必要なケースもあるが、WordPressは標準で管理者権限・編集者権限・投稿者権限・寄稿者権限・購読者権限の5段階のユーザー権限を持っているため、権限による分業をすることができる。

残念ながら、権限に応じた確認作業を自動的に促すような、ワークフローシステムは存在しないので、運用ルールを決める必用はあるが、それでも、権限を分けているだけで最低限の基盤は提供されており、大抵の企業のWebサイト(ホームページ)運用は可能だ。

使ったことはないが、より細かい権限の設定も、プラグインによって実装可能らしい。

5.バージョンアップが早い

shinka 

とにかく開発スピードが早く、バージョンアップが頻繁に行われている。

セキュリティ強化と機能追加、不具合修正が継続的、且つ、頻繁に行われているのだ。

しかも、バージョンアップについては、管理画面でクリックするだけでOK

バージョン3.7では、クリックすら不要で自動アップデートする機能も追加されている。

Webサイト(ホームページ)の改ざん対策は、ビジネスにおいても極めて重要な事項のはずで、こうした頻繁なアップデートはセキュリティ面から考えても、非常に有利な点だと言える。

しかも、ビジネスを進めいれば、Webサイト(ホームページ)に求められる機能も、日々変化、進化、追加されていく。

そうしたビジネスからのニーズにも対応する上で、頻繁なバージョンアップや機能追加は有利な点だと言えるだろう。

 

6.機能追加が簡単

plug_600x400

WordPress の基本機能はブログサイト構築に必用なものが一通り揃っている。

標準的なブログサイトに必用な機能とは異なる機能を追加したいと思った時、プラグインと呼ばれるプログラムを追加することで簡単に実現できるようになっている。

2.のように、大抵のことはできてしまうと記載したが、世界中のユーザーが様々なプラグインを開発し、公開しているため、新たな機能を再開発することなく、誰かが開発した機能で実現することができるのだ。

あるいは、ソースコードが公開されているので、他人が作ったプログラムをベースに、改造を加えて利用することもできる。

もちろん、他人が作ったものを利用せず、自ら作って追加することも可能。

機能的には可能性は無限に広がるのである。

 

7.デザイン変更も簡単

screenshot

WordPressではデザインをTheme ファイルにまとめるようになっている。

これによって、コンテンツ(記事)はそのまま変更を加えずに、見た目だけを瞬時に変更することができるのだ。

情報のレイアウト変更も簡単に行うことができるため、プチリニューアルなども簡単だ。

 

番外編.楽しい

waraukadonihafukukitaru_600x400

顧客企業のサイト構築に推薦する理由ではないけれど、上記のような特徴によって、Wordpress を使うのが楽しい。

いろいろと学び、問題が解決していくことは純粋に楽しいものだ。

そして、サイト構築では、世界のコミュニティから支援をもらうわけだが、情報を得るだけでなく、自分の体験をコミュニティに公開し、共有することで他の人の支援をすることもできる。

お客様だけでなく、人の役に立てるのはなんとも気持ちが良いし、素敵な体験だ。

そんなわけで、このブログでもWordpress に関する記事を、いろいろとアップしていきたい。

誰かの役に立てることができれば、これほど嬉しいことはないと思っている。

 

The following two tabs change content below.

岡本 興一

クライアント経営者からは「カウンセラー」と呼ばれている自称「IT活用コンサルタント」。 ホームページ制作の依頼があっても、経営改善のための社長カウンセリングが始まり、なかなか制作が始まらないということで有名。 1971年生まれ。国立大阪大学工学部卒業。 ネットとITに詳しい経営者のサポーターで、仕組み作りのプロフェッショナル。 PHS販売数日本一の通販サイトや、圧倒的な売上を作るホテルのサイトなど多数プロデュースし、インターネットやITを経営に役立てるためのノウハウを常に仕入れ、実践しているだけでなく、経営に関する様々なノウハウ、メソッドの研究を行っており企業の「戦略」策定能力には定評がある。 保有資格:ITコーディネータ / CompTIA e-Biz+ / TCAE /公認情報セキュリティ監査人 / 情報セキュリティアドミニストレータ / CSMS(米国SEW認定SEO/SEM スペシャリスト)など多数
  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

さようならRSSリーダー! Google リーダーの終了でThe Old ReaderかFeedlyを使おうと思ったけれど、そんなもの要らないってことがわかった
なんで、IT業界、ウェブ業界って、いつまでもこんな業者が多いんだっ!
Jugem から WordPress へのデータ移行方法
NAS Linkstation LS-WX2.0TL/R1J の故障~2TB×2本(RAID1)に容量増加して復旧
結構危険! フリースポット(無料無線LAN, フリーWi-Fi)
WordPress のメディア追加の際、画像へのリンクをデフォルトで「なし」にする方法
インターネット上の情報は丸見えであることを多くの人は知らない
これは便利! メーカーさんにはデフォで採用して欲しい、ホイールのないトラックボールを快適にするフリーソフト
WordPressサイトの高速化に効果のあったCDN(Cloud Flare)とプラグイン
d3blog→MovableType へのデータ移行
なぜ戦略を立案しても達成することができないのか?
今見ているサイトについてTwitterでつぶやく際に短縮URLを簡単に作成してくれるFirefoxアドオン「Cutyfox URL Shortener 」が便利!
し、知らなかった・・・Gmail の検索で、OR は or と小文字にしてはいけない
悪徳?SEO対策業者からの仰天回答が今頃届いた!(続報:なんで、IT業界、ウェブ業界って、いつまでもこんな業者が多いんだっ!)
8年愛用したマウスが突如故障!!

Menu

HOME

TOP