NAS Linkstation LS-WX2.0TL/R1J の故障~2TB×2本(RAID1)に容量増加して復旧

BUFFALO RAID1対応 NAS(ネットワークHDD) 【iPhone5対応(WebAccess i)】 2ドライブモデル 2TB LS-WX2.0TL/R1J社長の意向でファイルサーバの利用を停止し、データをNASに移行せよという指令が下った。

とにかく、安価で消費電力量も少ないものを選定せよとのこと。

価格重視で、Buffallo のLS-WX2.0TL/R1J を購入した。

1ヶ月で故障しやがった!!

Linkstation LS-WX2.0TL/R1J を使い始めてから1ヶ月が経過した頃、赤いランプがチカチカ点滅し、アクセスできない状態になってしまった。

あわてず、HDDを内部から抜き出し、2本ともイメージデータとして別のHDDに保存。

抜き出したイメージファイルを、障害復旧ソフトを使ってチェックし、データを吸い上げることを試みた。

ところが、有料ソフトを数種類試してみたが、まったくデータの吸い上げができない・・・・。

仕方がないので、元ディスクを直接障害復旧ソフトにかけてみたが、内容はまったく同じ。

ハードウエア障害が発生していないか?をチェックしたが、ソフトウェアによるチェックでは特に問題は見つからなかった。

調べてみると、このLS-WX2.0TL/R1J のHDDのフォーマットは、XFSを使っているらしい。

で、XFSは、耐障害性はそれほど高くないという記載をいくつかのサイトで発見した。

ハードウェアの故障を疑っているが、ハードウェアの故障については調べる術も知識も有していないので、これ以上の調査は不可能と判断した。

この時点で考えられる原因としては以下であると判断した。

  • LS-WX2.0TL/R1J の基板の故障
  • 搭載HDDの論理障害

復旧専門業者に頼むか?

HDD障害復旧の専門会社へ出してみることも考えたが、使い始めて1ヶ月なので、この機種を使い始める前のデータはHDDに残っている。

このまま完全初期化をしたとして、完全に失う可能性があるデータの量は多くはない。

そのデータを吸い上げるために、ハードウェア購入費用以上のコストを掛けることを、社長が良しとせず、このNASの使用を一旦停止、従来利用していたサーバを再起動して旧ファイルサーバを利用することにした。

つまり、このNASの復旧、データ吸い上げはあきらめたのだった。

ファームウエアのアップデートしろって言われても、できへんがな・・・

この故障から約1年。

実は、LS-WX2.0TL/R1J は分解されたまま放置していた。

障害発生時に、1週間ほどかけていろいろ試したけれど、復旧できず、Buffalloのユーティリティーソフトを使っても、次のような画面が出てきた。

NAS_Navigator-Error

 NAS_Navigator-Error-Dialog

 

そこで、ファームウエアアップデートソフトを使ってみたけれど、やっぱりエラーになってしまう。

LS-Updater-Error-Dialog

 うーん、困った。

1年前のこのトラブルの時は、バタバタしていたこともあり、且つ、この画面が出るに至るまでの障害調査等に時間がかかっていたので、精神的にこれ以上の調査を行う気力が続かず、放置してしまったのである。

あれから1年。

改めてサーバの廃止を行いたいという社長の強い意向をうけ、駄目元で眠っていたNASを引っ張りだし、故障カ所の特定と、修理が可能か否かの判断と、低コストでの復旧が可能であればやれというミッションをうけ、再び調べることにしたのである。

データはあきらめ、完全初期化を試してみる

既に1年も放置していたので、中身にどんなデータが入っていようが、不要と判断し、ディスクの内容を初期化することにした。

1.LS-WX2.0TL/R1J 搭載ディスクの初期化

まずは、投資されているHDD(2台)を取り出し、USB HDDケースに入れて、Windows7マシンに接続、ディスクをclean することにした。

LS-WX2.0TL/R1J のディスクは、MBR方式ではなくGPT方式でフォーマットされている。

その場合、コマンドラインツールを使って初期化するのがよいとの書き込みを発見し、試してみた。

参考サイト:@IT 「GPT保護パーティションを削除する」

スタートボタン→「cmd」+Enter にて、コマンドラインを立ち上げ

start-cmd

cmd-diskpart

すると、以下の画面が起動する。

diskpart-01

後は簡単。

まずは、接続されているディスクと、それらに振られている番号を確認する

list disk [Enter]

diskpart-02

 

ここでは、接続したUSB HDD(元LS-WX2.0TL/R1Jに使われていたもの)のディスク番号が5番だったので、5番ディスクを選択する

select disk 5 [Enter]

これで、ディスク5番が選択される。

ここで、全てのパーティションを削除したいので、

clean [Enter]

とすれば、全パーティションが削除され、初期化されることになる。

 

初期化が終わったら、

exit [Enter]

して、この画面を閉じておく。

 

筆者は、最初NASに入っていた1番ディスクのみ、この処理を行い、この後の工程にて復旧を試してみたのだが、RAIDの構築がどうしてもできず、2番ディスクについても初期化を行った。

2.NAS(LS-WX2.0TL/R1J)のイメージファイルを作成する。

Buffallo のサポートサイトより、ファームウエアのアップデートプログラム(Linkstation シリーズ ファームウエアアップデーター)をダウンロードし、実行(解凍)する。

筆者が利用したバージョンは 1.68

解凍して作成されたフォルダに作成された「initrd.img」と「uImage.img」というファイルを、それぞれ、「initrd.zip」と「uImage.zip」という名前でコピーを作成する。

この2つのzipファイルは、パスワード付きZipとなっているので、以下のいずれかのパスワードで解凍できるらしい。

NFM_TUPSBHFNFM_TUPSBHF
1NIf_2yUOlRDpYZUVNqboRpMBoZwT4PzoUvOPUp6l
aAhvlM1Yp7_2VSm6BhgkmTOrCN1JyE0C5Q6cB3oBB
YvSInIQopeipx66t_DCdfEvfP47qeVPhNhAuSYmA4
IeY8omJwGlGkIbJm2FH_MV4fLsXE8ieu0gNYwE6Ty

【参照サイト】NASのHDDを交換するぞ!LS-XH1.0TLの2TB化 後編

解凍して出現したファイル「uImage-lsp.5.x(バージョンによって名前が違うらしい)」を「uImage.buffalo」にリネーム

initrd.zipから解凍したら出てくる「itrd.baffalo」とリネームした「uImage.buffalo」をルート直下にフォルダを作り(ここではc:¥FWフォルダ)移動。

File-Explorer-fw

これら2つのファイルが、NASの初期設定起動時に必要となる起動用イメージファイルとなるらしい。

3.LS-WX2.0TL/R1J をTFTPD 起動させるため、tftpd を導入する

フリーソフト「tftpd」のVer 1.10 をダウンロード、インストールする

筆者の環境では、Ver1.14では正しく稼働しなかったので、ver1.10 にダウングレードし試したところ、正しく起動することができた。

設定はシンプルで、先ほどコピーした c:FW フォルダをアクセスパスとして指定するだけである

tftpd-config

 

4.ネットワーク設定を変更する

tftpdで起動させるためには、tftpdサーバのアドレスが、192.168.11.1 でなくてはならないようである。

そこで、tftpd をインストールしたPCのIPを 192.168.11.1 へ固定した。

※ ルータのアドレスが、192.168.11.1 であった場合は、ルータのIPも、192.168.11.101 などに変更する必要がある。

また、ルータなどのDHCPが稼働している必要もあるので、注意が必要だ。

 

5.NO.1ディスクのみ挿入し、LS-WX2.0TL/R1J の電源を入れる

電源を入れると、赤いランプが点滅するので、LS-WX2.0TL/R1J の背面にある「Function」スイッチを押す。

readaccess

成功すると右下のタスクトレーにて、「リードアクセス」のメッセージが出て、tftpd のアイコンが青くなる。

※ 青くなった後は、橙色に戻る

LS-WX2.0TL/R1J 本体のインジケータの色が青色点滅になり、しばらく放置。

※ 筆者は5分くらい放置した

すると、DHCPでLS-WX2.0TL/R1J にIPアドレスが割り振られ、「Linkstation シリーズ ファームウエアアップデーター」や「BUFFALO NAS Navigator2」などで、認識されるようになる。

6.Linkstation シリーズ ファームウエアアップデーターを起動

ネットを見ると、この状態で「Linkstation シリーズ ファームウエアアップデーター」を使えば、「HDDのフォーマットをしますか?」と聞かれるので「はい」を選定すればよいとあったが、筆者の環境では「HDD のパーティション情報が確認できませんで した。 ファームウェアをアップデートすることができません。  アップデートを中止し ます。」というメッセージが出てこれ以上進めなかった。

HDD-pertition-error-abort-daialog

 

だが、ここであきらめてはいけない!

「Linkstation シリーズ ファームウエアアップデーター」には、「LSUpdater.ini」というソフトウェアの設定を記載したテキストファイルが存在する。

このファイルを開くと、「NoFormatting = 1」という記載があるではないか!

おそらく、この数字を「0」にすればよいのでは??

そのようにひらめいて、ゼロに変更して保存した後、「Linkstation シリーズ ファームウエアアップデーター」を起動したら・・・・・

 LSUpdater_ini

Do-you-want-to-format-hdd-dialog

おおっ!フォーマットしてくれるぞっ!

「はい」を選択すると、フォーマット開始

fomatting

しばらくすると、ファームウエアの書き換えが自動的に開始される

transfer-firmware-writing

で、しばらくするとインジケータが赤い点滅に変わる。

正直びびった。

赤色の点滅なので、エラーになったに違いない!と思ったのである。

しかも、「Linkstation シリーズ ファームウエアアップデーター」や「BUFFALO NAS Navigator2」のどちらのソフトでも、LS-WX2.0TL/R1 が見つからない!

うーん、もう一度やり直しか??? と考えつつ、とりあえず背面の「ファンクションキー」を押してみたら・・・・・

reboot-linkstation

赤いインジケータが消えて、PC画面にはこんなダイアログが出てきた!

おおっ! なんか上手くいくかも!! 

firmware-update-done

 やったぜっ!

どうやら動いているみたいだ!!

7.LS-WX2.0TL/R1J の設定を行う

ここまでくると、「BUFFALO NAS Navigator2」を起動すれば、正しく LS-WX2.0TL/R1J を認識しているので、右クリック → 「web設定を開く」を選択する

nas_navigator_web-config

デフォルトのID,PWは、ID[admin] PW[password]となっているはずなので、管理画面にログインして、IPアドレスの設定などを行っておく。

新IPでWEB設定画面にアクセスできることを確認し、背面パネルの電源スイッチをOFFにした。

8.ディスク2を挿入

このままではシングルディスクのNASでしかない。

そもそもLS-WX2.0TL/R1J を購入した理由は、RAID1を使えるということ。

(ま、このLS-WX2.0TL/R1J 自体を使ってなかったんだけど・・・)

これを設定しないわけにはいくまい。

そんなわけで、ディスク2にもう1本のHDDをマウントし、背面の電源スイッチをONにし、起動を確認したら、WEB設定画面にアクセスし、「システム」→「ディスク」を選択。

大丈夫。

ちゃんと、認識している。

同じ画面で、ディスク2を選択し、「ディスクフォーマット」と、「ディスクチェック」を実施した。

9.RAID1構成を設定

特に問題なく、ディスク2を認識し、準備ができたようだ。

そこで、マニュアルに基づいて、webu設定画面から、RAID1を設定した。

実はこのRAID構成がかなり時間がかかる。

本体のインジケータで橙の点滅が続き、もしかしてディスクが壊れていたのか?と不安になったが、5時間後に見たら、ランプが消えて、青色一色の点灯になっていた。

10.ネットワーク関連設定を元に戻す

4.にて行ったネットワーク設定を、元の状態に戻しておく。

なお、LS-WX2.0TL/R1J のIPも、NASという特性から固定IPを振った方が使いやすいと思う。

 ここまでの作業に問題がなければ、翌日からは使えるはずだ。

でもう夜も遅くなっていたので、RAID構成中だったということもあり、そのまま一晩放置することにした。

 げげっ!朝起きたら、エラーランプが点滅している!!

前日の夜までの作業は、大きな問題もなく、順調に進んでいたはずだった。

しかし、朝起きてLS-WX2.0TL/R1J を見ると、赤色のランプが点滅している!

NAS Navigator の画面を見ると、LS-WX2.0TL/R1J の存在すら認識できていない。

 

なんでやねん!!

ディスクチェックしてもエラーにならんかったやんか!

あ、もしかして、RAID構築中にも関わらず、IP設定の変更などをしたのがダメだった??

だったら、再構築中は他の設定画面にアクセスできないようにしておいてくれよ!!

とはいえ、このままではWEB設定画面にもアクセスできず、何の設定もできないし、問題の特定もできない。

ああ、これまでの作業が全部パー....._| ̄|○

 

本当にどうにもならないので、途方に暮れたが、少なくてもRAIDはムリでもNASとしての利用はできることはわかった。

そして、手元を見ると、新品で同じ型番のHDD(1.5TB)が2本あるではないか!

どうせ最初からやるなら、容量を増加してやれ!

 

そんなわけで、上記手順の1.~9.を別のHDD(1.5TB×2本)で行うことにした。

うまくいけば、保存容量は50%アップで、RAID1にもできるはず。

 1.5TB化成功!に見えたけれど、結局2TB化へ!

手順1.~9.の通りに1.5TB×2本(RAID1)構成で作ってみた。

ところが、RAID のチェックをかけると、2本目のディスクでエラーが出て、1本目だけのシングルディスクのNASとしてしか使えなくなってしまった。

うーん・・・・ディスクの検査などを行って、ツールではエラーは見つからず、LS-WX2.0TL/R1J のweb設定画面の「システム」→「ディスク」メニューを使って、RAID構築前のディスクチェックを行った時は、何のエラーも出なかったのに・・・。

いったい、何を信じればいいのだろうと、疑心暗鬼になってしまった。

 

とはいえ、ここで止まっても仕方がない。

 

さらに探してみると、メーカーは異なるが、同一容量(2.0TB)のHDDが2本あった。

このうちの一つは、1.0TB×2本(RAID1) のバックアップ用として用意していたもの。

もう一つは、お客さまのディスクトラブル発生時に、バックアップをとるためのディスクとして急遽購入したものだ。

これらのディスクはどちらも使っていないから、最後にもう一度、これを使うことにした。

 

3度目の正直で、上記1.~9.を実施。

ちゃんと、RAID1構成後にディスクチェックをかけたけれど、エラーも出なかった。

とりあえず使えているので良しとしようか・・・

とはいえ、故障の原因が不明なままなので、信頼して使えるとは判断できない。

これからしばらくは、エラーになったHDDの検査を行い、HDDに問題があるのか、LS-WX2.0TL/R1J  に問題があるのかを解明する作業をしていくことにする。

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岡本 興一

クライアント経営者からは「カウンセラー」と呼ばれている自称「IT活用コンサルタント」。 ホームページ制作の依頼があっても、経営改善のための社長カウンセリングが始まり、なかなか制作が始まらないということで有名。 1971年生まれ。国立大阪大学工学部卒業。 ネットとITに詳しい経営者のサポーターで、仕組み作りのプロフェッショナル。 PHS販売数日本一の通販サイトや、圧倒的な売上を作るホテルのサイトなど多数プロデュースし、インターネットやITを経営に役立てるためのノウハウを常に仕入れ、実践しているだけでなく、経営に関する様々なノウハウ、メソッドの研究を行っており企業の「戦略」策定能力には定評がある。 保有資格:ITコーディネータ / CompTIA e-Biz+ / TCAE /公認情報セキュリティ監査人 / 情報セキュリティアドミニストレータ / CSMS(米国SEW認定SEO/SEM スペシャリスト)など多数
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