悪徳?SEO対策業者からの仰天回答が今頃届いた!(続報:なんで、IT業界、ウェブ業界って、いつまでもこんな業者が多いんだっ!)

2014年8月21日付けの小生ブログ記事「なんで、IT業界、ウェブ業界って、いつまでもこんな業者が多いんだっ!」において、SEO(検索エンジン対策)事業者の大半がSPAM(不正行為)事業者であること、また、例となった企業の対応が過去の詐欺事件と似ていることなどを記載した。

簡単な質問なのに、何でこんなに時間がかかるのか?

上記記事で紹介した事件が起きたのは記事の投稿日の前日(2014/8/20)

記事には記載しなかったが、訪問時に「聞きたいことがあるなら文書で出せ」と言われたので、速攻で質問内容を文書にまとめて提示した。

で、その回答が昨日(2014/09/05)、手元に届いた。

 

「そんな回答、速攻でできるはず」と思って出した質問内容だったが、ここまで時間がかかったのは驚きだ。

個人的には、「つじつま合わせ、いいわけを考えるのに時間がかかったのね」と解釈した。

 

「盗人猛々しい」とはこのことか!これがSPAM事業者の開き直り!

以下にて質問と回答内容を記載し、専門家として解説を加えていく。

Q:過去 1 年間の間に行ったSEO内部対策の作業内容・履歴 を教えていただきたい

【A:回答】

ご契約いただいているお客様の Web サイトに対しては必要があると判断した場合、その都度内部対策を行っております。また、作業履歴を残しての作業は行っておりません。

作業履歴を残していたと仮定しても、”対策”は各社違うものであるため企業秘密事項として履歴を開示することは致しません。

解説

内部対策とはホームページの内容そのものに記事を追加したり、書き方を変える作業のこと。

ホームページのオーナーに「秘密」で「勝手に」修正したのか?

企業のホームページはビジネスに直結しているのだから、修正を行うのであれば、その内容について記録し、修正による不具合が発生した時に、元に戻すことができるようにしておかねばならないはずだ。

そして、その修正内容については、ホームページのオーナーが了承して実施すべきである。

なぜなら、企業のホームページそのものを修正するのに、オーナーがその内容を知らないのは大問題だからだ。

企業のホームページそのものの修正を行うのに、その内容について記録が存在しないというのは、住宅の修繕を行ったが、いつ、どこを、どんな風に修繕したかは記録していないという意味と同じだ。

あるいは、病気の患者の手術を、患者にその内容を知らせずに勝手に行う行為と同じだ。

そんなこと、許されていいはずがない。

ホームページを修正するのに、オーナーに秘密で、勝手に行ってよいはずがないだろう。

 

一般公開されいるのに企業秘密??

「企業秘密」だから開示できないという話も、具体的な修正箇所を伝えずとも、「HTMLタグの○○の部分について□□となるように修正した」ぐらいは伝えてしかるべきである。

専門的な話になるが、内部施策はソースコード(公開しているホームページのデータ)の修正だから、修正前と後のデータを比較すれば、その内容はすぐにわかる。

しかも、ホームページは一般公開されているから、誰でも確認できる状態にある。

つまり、実施した内容は全て「丸見え」であり、企業秘密と言えるような代物ではない。

 

そもそも内部施策なんて何もしてないんじゃないの?

実は、この事業者は「内部施策は何もしていないのでは?」と疑っていたし、その疑念は消えていない。

だから、作業をしたのなら、いつどんなことをしたのか教えてほしいという質問をしたわけだ。

まあ、「なんだかんだいいわけをして、回答しないだろう」と予測をしていたけれど、まさに予想通りだった。

 

個人的な意見だが、「こんな業者は事業者としての姿勢として、信頼できない」と思う。

 

Q:SEO対策として外部サイトからのリンクを提供しているとのことだが、Googleha 被リンクを得るために費用を支払うことは SPAM に該当すると定めています。貴社の外部対策がSPAM に当たらない根拠は何ですか?

回答が長いので、分割して解説する。

【A:回答 (1/4)】

SPAM にあたる行為については、各社色々な見解がある中、弊社では例えば以下のようなことと考えております。 

・同じ外部リンクサイトから、上位表示したいサイトの大量なリンクを設置する。
・機械で自動生成された不自然な文章で構成されたテキストコンテンツで作られたサイトからリンクを設置する。(テキスト例:本日、結婚しにカフェにいった。オムライスがおすすめだった。これで結婚できると思う。)
・テキストがほとんどない(100 文字未満)サイトから大量なリンクを設置する。など

 

解説

この回答内容は全てその通り。

これらの行為は間違いなくSPAM(不正行為)である。

そして、これらの行為はGoogleに容易に見破られ、ペナルティを受ける確率が高いため、絶対にやってはいけない行為だ。

 

【A:回答 (2/4)】

弊社では、上記のような対策は行っておりません。

解説

当たり前だろ。

 

【A:回答 (3/4)】

また、ペイドリンクは禁止されていますが、ご存知のとおり被リンクによる SEO は賛否両論です。

現に「SEO 対策」と検索して上位 20 位をご覧頂ければ、ほぼ全ての業者は外部リンク業者(ペイドリンク業者)です。

SEO 業界では一般的に外部リンクを SPAM と呼ぶのでなく、外部リンクの悪質な手法を SPAM と呼ぶため、弊社の手法は SPAM に当たらないと考えております。

解説

ここからいよいよ怪しい論理が展開されてくる。

そもそもGoogleが言っているSPAM(不正)行為とは何か?

Googleは、検索を利用するユーザーにとって有益なページを表示させることを追求している。

そこで、ユーザーにとって有益なページは、多くの人から「善意によって」自然とリンクをされていく という現象に着目し、自然とリンクが集まったホームページはユーザにとって有益なはずなので、上位表示させようと考えたわけだ。

逆に、善意ではなく、金銭獲得を目的としたリンクは、有益なページとは言えないはずという考えもあり、「ペイドリンク=”お金を払って得たリンク”はSPAM(不正行為)である」と宣言しているのである。

GoogleはSPAM(不正行為)の全てを自力で発見できるわけではない

さて、Googleは検索順位を決めるとき、コンピュータプログラムで自動計算している。

無数にあるページ、キーワードについて、人力で順位を決めることはできないから当然だ。

その順位決定において、コンピュータでも判断できる明らかなSPAM行為については、即時、ペナルティの対象となるのだ。

そうしたペナルティの対象となるが、明らかなSPAMとして列挙された内容である。

しかし、現在の技術力では、Googleをもってしても機械的にSPAM(不正行為)であると判別できないことも多く存在する。

Googleのコンピュータプログラムをだますことができれば、GoogleがSPAM(不正行為)と言っていることをやっていても、上位表示されてしまうのである。

GoogleにばれなければSPAM(不正行為)ではないと??

さて、この回答を見ると、次のような意味に解釈できる。

SEO事業者として上位20社を見ると、全部外部リンクを取得する業者だから、外部リンクで上位表示を実現させることは、SPAM(不正行為)じゃない

SEO業界(=「外部リンクによって上位表示させている業者」の意味)の間ではGoogleにばれないやり方をしている限り、SPAMとは言わない

うちがやっているのは、こうしたやり方だから、SPAM(不正行為)ではない

いや~、もう、なんと言って良いやら・・・・・

「SEO業者と名乗っているところは、GoogleがSPAM(不正行為)と言ってはいるけど、ばれていない(あるいは黙認している)ところばかり」と自分たちで認めている。

「でも、ばれていないから、SPAM(不正行為)じゃないと、不正行為をやっているSEO事業者は主張しているんだよ。」

と論理が展開されているわけだ。

で、「みんなやっていることじゃん。だからいいんだよ」「赤信号、みんなで渡れば怖くない」??

もうめちゃめちゃな論理展開で開いた口がふさがらない・・・。

 

 

【A:回答 (4/4)】

また、「被リンクを得るために費用を支払うことは SPAM に該当する」ということについて。

内部対策を重要視したとしても、ある程度、被リンクがなければ検索エンジンに評価されにくいことはご存知のことだと思います。

比較的短期間のうちに検索エンジン上位表示を実現するために、検索エンジンに故意的だと判別されない手法で被リンクを増やす方法が、現状の SEO 業界では多く使われています。

「優良な情報サイトなので自然に多くの方がリンクを貼って紹介してくれる」それ以外の手法で増やしたリンクを SPAM ということで問題視され、「被リンクを得るために費用を支払うことは SPAM に該当する」と、ご契約者様が SPAM 行為をされているということを指摘されていますが、現時点で問題視されるのであればご契約者様に外部対策を契約された理由と、現状をもってどうお考えになるかをご判断いただければよいと思います。必要とされない契約については解約される選択の自由があります。 

これ以上のお答えはありません。

解説

いや、もう、完全な開き直り・・・・・_| ̄|○。

ただし、注意しておくべきは前回のブログ記事でも記載したが、Googleに、SPAM(不正行為)であるとばれてしまった時、ペナルティを受けてしまうことになる。

つまり、ホームページのオーナーは、SEO事業者と契約するとき、ペナルティを受ける可能性があることを理解しておかねばならないということだ。

この回答を見ると「そういうリスクがあることを承知で契約したんだろ」と言われているように感じるのは、自分の根性がねじ曲がっているからだろうか・・・。

 

Q:設定されている各キーワードに関する数値を教えていただきたい。

 

【A:回答】

キーワード月間検索ボリューム新規訪問ユーザ数無料会員加入者数イベント参加申込者数
「語A」+「語B」 400 2026 104 未測定
「語A」+「語C」 4500 136 4 未測定
「語D」+「語E」 3400 12 1 未測定

・検索ボリュームは2013年9月時点で調査した数値として回答
 (Yahooでのボリュームとして回答)
・上記数字は月間どの程度かを質問したが、2013/10/01~2014/07/31の合計値として回答があった。

解説

さて、このホームページの場合、SEO(検索エンジン上位表示)対策費用として月額8万円が支払われている。

会員の募集(入会申し込み)と、イベントの参加申し込みを獲得することがこのホームページの目的である。

そこにかける費用として、これれが妥当か?を検討するため、これらの質問を行った。

集客を目的としているので、一番重視すべきは、会員獲得数と、イベント参加申込者数である。

この数字をあげるために、検索エンジンで上位表示をさせる必要があるわけだ。

 

会員獲得に最も成果を上げた「語A」+「語B」はそもそも検索されていない

最も成果の出ている?「語A」+「語B」については、月間400件の検索があるとされる。

つまり、400人しか検索されないキーワードというわけだ。

なお、先日こちらが独自に調べた内容では110件だったから、この400件も怪しのだが・・・・

この月間400件の検索が、2013/10/01~2014/07/31(=10ヶ月間)継続したと仮定すると、「語A」+「語B」で、計4,000件の検索が行われ、その結果、ホームページにやってきた数が、2,026件。

そのうち、会員になってもらったのが、104件という計算になる。

このキーワードではGoogleで2位表示を実現しているから、検索結果におけるクリック率はわずか50%

この数字は低すぎるように思う。

逆に、8割のクリック率があるとすれば、2026件÷80%=2,532件(10ヶ月の検索ボリューム)、月間253件の検索ボリュームのはず・・ということなる。

たった、これだけの検索数しかないキーワードについて、わざわざコストをかけて検索順位を上げる必然性があるのか?

また、クリック率が50%しかないのなら、検索結果として表示されている内容には、ユーザーの期待値とのギャップが明らかに存在するということになり、やはり、そんな結果でよいのか疑問がある。

その他のキーワードでは、検索ボリュームの桁は1桁多いのに、新規訪問者数は1桁少ない。

これでは、SEO(検索エンジン上位表示)対策をやっている意味がない。

 

ホームページのオーナーは、104+4+1=109件の無料会員登録者を集めるために、検索エンジン対策費用として、8万円/月×10ヶ月=80万円+消費税 を投下したというわけだ。

つまり、1人の無料会員を獲得するために、80万円÷109人=7,339円/人 ものコストをかけた計算になる

前回のブログ記事にも記載したが、このサービスは無料で提供されている。

にも関わらず、7,400円のコストをかけて、人を集めることに意味があるのかはなはだ疑問だ。

 

Q:契約書には、検索順位として何位以内を保証するのか記載がないが、11位以下であっても検索エンジン対策費は必要なのか?(保証はどこまでなのか?)

【回答】

弊社では掲載順位の保証はしておりません。

また、アクセス数の増加や売り上げや問合せ件数の増加の保証もしておりません。
全お客様にご契約時に十分ご説明を行い、同意いただいたお客様のみとの契約に限らせていただいています。

順位の保証が必要な案件の場合、順位保証を行っている SEO 対策専門会社を紹介させていただいた事例があります。

解説

いろんな価値観があるので、一概には言えないが、個人的意見として言わせてもらえば、「月に8万円も支払っているのに、順位の保証は全くないなんて、考えられない。」

この論理が通るなら、検索したら100位なんだけど、毎月8万もらいますということになる。

 

Q:対象ドメインが Google ペナルティ対象となった場合の対応は?

【A:回答1/3】

万が一、外部リンクが原因でペナルティとなった場合、設置した外部リンクは即日外させて頂きます。

解説

不正行為が見つかったら、解除しますと言っているので、暗に自社の行為がGoogleがSPAM(不正行為)と指定しているものと認めているのも同じ。

だって、SPAM(不正行為)でないのなら、解除する必要ないやん

ちなみに・・・

SPAM行為を停止したらペナルティが解除されるわけではない

Googleによってペナルティを課せられると、その解除は簡単にはいかない。

不正行為を停止したから即日解除されるというわけではないのである。

【A:回答2/3】

また、ペナルティ解除の方法をご教授させて頂きます。

ただし、弊社の施策よってペナルティは過去事例としてございませんので、比較的安心できる施策と言えます。

そのため、解除方法を教えますと言われても、安心してはいけない。

数ヶ月かかったという事例もあるし、膨大な証明が必要となったので、あきらめたという会社もある。

知人で経験した人がいるが、その話を聞くと絶対に経験したくないような内容だった。

一度ペナルティを受けると、復旧は大変なのである。

しかも、この業者はペナルティを受けたことはないと言っている。

経験していないことを、伝聞だけでどうやって指導できるのか?よくわからない。

経験があるなら、嘘つきだし、経験がないのなら無責任なコメントだろう。

さらに、「今までばれなかったから、これからも大丈夫です」というのは、「かつては阪神地域に地震はないとい言われながら、阪神淡路大震災が発生した」ように、今後も大丈夫という保証にはならない。

完全に論理的な回答にはなっていないのである。

【A:回答3/3】

また、ご契約時に、当サービスにより損害が発生した場合の責任は負えないものとして、全お客様にご契約時、十分ご説明を行っており同意いただいたお客様のみとの契約に限らせていただいています。 

解説

いや、めちゃくちゃだろ、それ・・・・

  • あなたの会社のホームページを月額8万円かけて好き勝手します(何をどうするのかは企業秘密だから公開できません)。
  • その結果、Googleにペナルティを課せられても、当社は一切責任をもちません。

そんな理屈が通ると考えるのか、全く理解できない。

これって、

  • 住宅のメンテナンスを好き勝手にやります。(何をどうするのかは企業秘密だから公開できません)。
  • その結果、住宅が倒壊しても責任を負いません

っていうのと同じだろう。

 

結論:やっぱりSEO事業者とは契約してはいけない

上述のように、回答の全般にわたって、突っ込みどころ満載な内容だった。

で、この回答でも明らかになったが、SEO対策をやりますと言っている事業者は、GoogleがSPAMと指定しているけれども、現時点ではばれていない内容で実現しているということ。

しかも、この業者の場合、ペナルティが発生したとしても、契約書によって何の責任も負わないようになっているのだ。

 

こんなビジネス、知識がない人(会社)をカモにする仕組みになっている。

自分のように知識をもった人間なら、絶対に契約しない話。

よくわかっていない人達を言いくるめて、危険な行為をさせつつ、顧客に全てのリスクを負わせながら、自分たちはしっかりお金を儲け、しかも、何があっても責任をとらない契約になっている。

そんな奴らのイメージ画像として、以下をアップしておく。

Skull-Outlines

 

何度も主張しているが、SEO(検索エンジン上位表示)対策は、業者に頼んでやるべきものではない。

自社のホームページに掲載する内容を、見ている人にとってためになるものにしていくこと、そうした内容を追加し続けること。

そうした「基本」に忠実な方法をとることこそが、最も重要で確実、安全な方法なのである。

 

このブログを読まれた方には申し上げたい。

絶対にこうした業者と契約すべきではないと。

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岡本 興一

クライアント経営者からは「カウンセラー」と呼ばれている自称「IT活用コンサルタント」。 ホームページ制作の依頼があっても、経営改善のための社長カウンセリングが始まり、なかなか制作が始まらないということで有名。 1971年生まれ。国立大阪大学工学部卒業。 ネットとITに詳しい経営者のサポーターで、仕組み作りのプロフェッショナル。 PHS販売数日本一の通販サイトや、圧倒的な売上を作るホテルのサイトなど多数プロデュースし、インターネットやITを経営に役立てるためのノウハウを常に仕入れ、実践しているだけでなく、経営に関する様々なノウハウ、メソッドの研究を行っており企業の「戦略」策定能力には定評がある。 保有資格:ITコーディネータ / CompTIA e-Biz+ / TCAE /公認情報セキュリティ監査人 / 情報セキュリティアドミニストレータ / CSMS(米国SEW認定SEO/SEM スペシャリスト)など多数
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